【小学校教師解説】自立に導くアドラー心理学を使った子育て法!

子育て
親

はあ、いつも子供に怒ってばっかりで疲れたな。

親

叱ればいいのか褒めたらいいのか、どうやって子育てしていいのか分からないな。

 

子育てには悩みがつきものですよね。

しっかりした人に育てようと思って、厳しくしてみたり、たまに褒めてみたりなど試行錯誤しながら子育てをしている方も多いでしょう。

 

  • 「本当にこの子育て合ってるの?」
  • 「厳しくしすぎてるかな?」
  • 「甘やかしてるかな?」

 

こんな悩める親御さんに今回おすすめしたい子育て方法が、アドラー心理学を用いた子育て法です。

結論から言うと、以下の4つのことを意識するだけで、自立した子供を育てることができます。

 

  1. 子どもの課題に首を突っ込まない
  2. 子供と大人の関係を横の関係にするために褒めたり叱ったりしない
  3. 子どもを援助するために勇気づけをする
  4. 結末を体験させ、責任をとってもらう

 

実際どういうことなのか1つずつ分かりやすく解説していきますので、最後までご覧ください!!

 

今回は、こちらの本を参考にしています。

 

 

 

 

 

この記事を書いている親育てはこんな人です。

親育て
  • 現役教師+現役パパ
  • 教育カウンセリング講座40回以上受講
  • 特別支援教育経験あり
  • 心理学・教育関係の本を50冊以上読破

 

 

親育て
親育て

私も学級でも子育てでもアドラー心理学を取り入れており、かなり手応えを感じているので、超おすすめです!

 

 



 

アドラー心理学とは?

 

アドラー心理学とは、心理学の3大巨匠の1人であるアルフレッド・アドラーが生み出した心理学です。

特徴として、

  1. 他者を支配しないで生きる決心をすること
  2. 他者に関心を持って相手を援助しようとすること

などがあげられます。

 

簡単に言うと親子の関係は、子供が子供なりに生き、親は子供が必要とする援助をするという考え方なんです。

 

ここで言う支配とは、叱ったり褒めたりして相手をコントロールしようとすることを言います。

アドラー心理学では、叱ると褒めるを否定します!

 

親

え〜!じゃあどうやって子育てするの??

 

では、アドラー心理学を使った子育ては、実際どのように行えばいいのか詳しく解説していきます!

 

アドラー心理学を使った子育て ①課題の分離

  

課題の分離とは

 

課題の分離は、アドラー心理学の中心とも言える考え方の一つです。

その考え方はシンプルで、今自分が悩んでいることは、はたして本当に自分の課題なのかはっきりさせるというものです。

アドラーは、人間の全ての悩みは課題の分離ができないところからくる、人間関係の悩みだと主張しています。

その悩みは、大きく分けて2つあります。

 

  1. 自分の課題に介入される 料理中に「もっと〜しなきゃおいしくないよ」と言われる
  2. 相手の課題に介入してしまう「ジャンパー着ていきなさい」と言う

 

この課題の分離を子育てでもしっかりしましょう!

 

課題の分離ができないと依存してしまう

 

課題の分離ができずに、子どもの課題を解決してあげようとすると以下のような問題が起きます。

 

  • 自分で解決しようとする気持ちを奪う
  • 君には解決できないというメッセージになる
  • 甘やかし行為

 

自分の課題を誰かにしてもらうと、当然課題に向かわなくなります。

自ら考えて行動する機会もなくなります。(誰かが代わりに解決してくれるし教えてくれる)

このように他者に依存してしまい、自立ができません。

 

課題の分離の仕方

 

親

自分の悩みか相手の悩みかどうしたら分かるの?!

 

自分の課題か、はたまた誰かの課題なのかを見極める方法があります。

とってもシンプルです。

それは、その課題を放置して困るのは誰なのか考えてみることです。

 

例えば、勉強をやらずゲームばかりして将来困るのは、誰でしょうか。

 

子ども
子ども

ゲーム最高!!ずっとやってたい!

 

そうです。それは子ども本人です。

つまり、勉強をしないという課題は、親の課題ではなく子どもの課題ということです。

他にも例を挙げると

  • おもちゃの片付け
  • 友達とけんか
  • 部活でレギュラーになれない

他にも親の課題ではなく、子どもの課題であることは多くあります。

そして、自分の課題でなければ、その悩みについて親が悩む必要はないんです。

 

親

じゃあ子どもが全く勉強しなかったとしても、それは子どもの課題だから放置してればいいんですか?

 

子どもの将来を心配する親御さんならきっとこう思うはずです。

しかし、ここではっきりさせておかなければいけないのは、課題の分離とは子どもを放置することではないということです!

 

放置するのではなく、見守る

 

ここは誤解が生じやすいところなので、丁寧に解説していきます。

放置していては子育てになりません。

ですが、子どもの課題に介入すると課題の分離ができません。

そこで大事にしたいことが

 

  • 見守ること
  • 援助すること

 

この2つです。

 

見守る・・・子どもが何をしているのか、どんなことに興味があるのか知っておくということ

援助・・・勉強したいといったときに机を用意したりドリルを買ったり、分からないところを教えたりすること

 

課題をどうするかは子どもが決めることです。

しかし、解決しようと思ったときには援助できるように準備しておきます。

そのためには、子どもの様子を見守り続けることが必要です。

これが、子育てにおける課題の分離です。

 

ここまで解説してきた課題の分離をまとめます。

 

課題の分離
  • 放置して誰が困るのか確認し、課題の分離をする
  • 子どもの課題だったら悩む必要なし
  • 介入せずに援助できることを伝えてあとは見守る
  • 課題の分離ができないと、自分で動く子どもにならない

 

課題の分離をすると思考がシンプルになります。余計な事を考えたり心配したりすることが少なくなります。

課題の分離ができたら、次は褒めたり叱ったりしてはいけない理由について解説します!

 

アドラー心理学を使った子育て ②褒めない叱らない

 

アドラーは、【教員と児童】【親と子ども】の関係は、互いに尊敬しあう横の関係であるべきと主張しています。

縦の関係では、相手の課題に介入してしまうからです。

子どもを低く見ているからこそ介入してしまんです。

褒める、叱るはまさに縦の関係なんです!

 

褒める叱る目的は操作

 

褒めるの意味を確認しましょう。

 

高く評価していると,口に出して言う。たたえる。

引用 weblio辞書

 

評価すると書かれていますね。

つまり、褒める言葉は立場が上の人から立場が下の人への言葉になるので、関係が縦の関係になってしまいます。

  • えらいね
  • よくできたね
  • よくやった

お手伝いしてくれた子どもには「お手伝いえらいわね」と言いますが、仕事を手伝ってくれた同僚や家事を手伝ってくれた旦那さんや奥さんに言わないですよね。

 

叱るも同じです。

上の人を叱ったりしません。

そして、「褒める」も「叱る」も目的は一緒です。

自分よりも劣る相手を下に見て、操作しようとしているんです。

まさに上下関係=縦の関係ですよね。

それでは自立には近づくことはできません。

 

ここまでをまとめます!

 

叱る褒める
  • 子供と大人の関係は横の関係を築く
  • 褒めたり叱ったりすることで相手を操作しようとしている

 

アドラー心理学を使った子育て ③勇気づける

 

親

褒めたり叱ったりしたら上下関係になることはわかったけど、じゃあなんて話しかけたらいいか分からなくなってきたぞ。

子供が何か成功したときや失敗したときどうしたらいいんだ。

 

アドラー心理学では、褒めたり叱ったりせず、子どもを援助します。

先ほど課題の分離のところでも援助と言う言葉が出てきましたね。

アドラー心理学では、援助することを勇気づけと言います。

 

勇気を持たせるには、「自分には価値がある」と感じてもらうことが大切です!

「人が課題に挑戦できていないのは勇気がくじかれているから」と考えます。

では、自分に価値があると勇気づけるにはどうしたらいいのでしょう。

大事な3つのポイントがあります。

 

  1. 感謝を伝える(手伝ってくれてありがとう)
  2. 事実を伝える(最近家で勉強している時間が増えたね)
  3. 勇気くじきを止める(ダメ出し、嫌味、決めつけなど)

 

①感謝を伝える

 

先輩
先輩

あの仕事大変だったからやっといたよ!

後輩
後輩

ありがとうございます!

 

多分ほとんどの方は、「ありがとう」と言うはずです。

褒めるのではなく、自分の気持ちを伝えますよね。

これをアイメッセージと言います。

 

とてもメリットの多いコミュニケーション方法で、今すぐにでも始めらるのでおすすめです!!

人は、感謝されたときに貢献できたと感じます。

「誰かに貢献できている自分には価値がある」こう思えるようになります。

 

②事実を伝える

 

また、客観的な事実を伝えましょう。

 

親

最近勉強する時間が増えたよね!

子ども
子ども

最近頑張り始めたんだ!

子どもに(私はあなたを見ているよ)というメッセージが伝わるはずです。

人は、見守られていると感じるとチャレンジしようとする気持ちになれます。

 

③勇気くじきをしない

 

せっかくアイメッセージで気持ちを伝えたのに、その後に嫌味や決めつけなどをすることで台無しになってしまいます。

 

親

来週テストでしょ?

勉強していないみたいだけど、お母さん心配だよ

子ども
子ども

大丈夫さ!

 

後日・・・

 

親

だから言ったじゃん、勉強しなくて大丈夫ってさ!!

 

これら3つは立場が対等であること、つまり横の関係であることを意識した関わり方です。

決して相手を評価しないことが大切な考え方になってきます。

相手を1・2年上の先輩だと思って接してみるとちょうどいいかもしれませんね!

 

ここまでをまとめます!

 

勇気づけ
  1. 感謝を伝える(手伝ってくれてありがとう)
  2. 事実を伝える(最近家で勉強している時間が増えたね)
  3. 勇気くじきを止める(ダメ出し、嫌味、決めつけなど)

 

長くなってきましたが、次の章が最後です!

 

アドラー心理学を使った子育て ④結末を体験させる

 

結末を体験させるとは、子ども本人が決めたことの責任をとってもらうということです。

具体的な例を挙げて説明していきます。

 

授業中騒ぐ子供がいます。

そんな子には、選択肢を与えて選んでもらいます。

 

  1. 静かに授業を受ける
  2. 騒ぐなら職員室で勉強してもらう

 

そして、騒ぐようなら職員室で勉強をしてもらいます。

 

先生
先生

本気で言ったつもりじゃないのに?

 

いいえ、伝えたことは必ず実行しましょう。

ここで重要なのが、そのまま騒いでいたらどうなるのか子どもに体験してもらうことなんです。

 

結末の体験の仕方には、

  • 論理的結末
  • 自然の結末

2つの仕方があります。

 

論理的結末

 

これは子どもと確認する方法です。

上記の例が論理的結末になりますね。

騒いでいたらどうするか伝えます。

 

  1. 静かに授業を受ける
  2. 騒ぐなら職員室で勉強してもらう

 

決まったらあとは実行するだけです。

論理的結末で、重要なポイントが4つあります。

これを守らないと効果がありません。

 

  1. 何も言わずに実行する
  2. 相手の反応は無視する
  3. 嫌味や説明(だから言ったのに、君がちゃんと来ていれば~)は一切しない
  4. 行為と結末が関係しているか(来なかったからおこづかいを減らすなど)

 

結末を体験させることで、自ら考えて答えを導き出すことがねらいです。

ですから嫌味やアドバイス、反応などこちらのアクションは一切必要ありません。

また、結末がしっかりと関係あることでないと子どもの納得感を得られないので気をつけましょう。

 

自然の結末

 

なにもせずにいるとどうなるかを体験させるので、自然の結末と言います。

 

例えば、友達に嘘ばっかりつく子がいたとします。

その子は遠足に行ったときにグループになってお弁当を食べる時、自分に声をかけてくれる人がおらずグループを作ることができませんでした。

 

嘘を付く

↓↓

友達が減る

 

これが自然の結末です。

 

 

まとめると、

結末を体験させる
  • 自然の結末と論理的結末がある
  • 結末を体験させ、自分で考えられるようにする

 

まとめ

 

今回は、アドラー心理学を使った子育て方法について解説してきました。

自立した子供を育てるために大事なことが4つありました。

 

  1. 子ども課題に首を突っ込まない
  2. 親子関係を横の関係にするために褒めたり叱ったりしない
  3. 子どもを援助するために勇気づけをする
  4. 結末を体験させ、責任をとってもらう

 

1つ目は、子どもの課題なのか自分の課題なのかはっきりさせるということです。

 

課題の分離
  • 放置して誰が困るのか確認し、課題の分離をする
  • 子どもの課題だったら悩む必要なし
  • 介入せずに援助できることを伝えてあとは見守る
  • 課題の分離ができないと、自分で動く子どもにならない

 

そして、対等な横の関係を築くために褒めたり叱ったりしないようにしましょう。

 

褒めない叱らない
  • 子供と大人の関係は横の関係を築く
  • 褒めたり叱ったりすることで相手を操作しようとしている

 

褒めず叱らず、子どもが課題に立ち向かえるように勇気づけをしていきましょう!

勇気づけ
  • 感謝を伝える(手伝ってくれてありがとう)
  • 事実を伝える(最近家で勉強している時間が増えたね)
  • 勇気くじきを止める(ダメ出し、嫌味、決めつけなど)

 

最後に結末を体験させて、行動の責任は子ども本人にとってもらいましょう。

 

結末を体験させる
  • 自然の結末と論理的結末がある
  • 結末を体験させ、自分で考えられるようにする

 

私自身、アドラー心理学を勉強してから子どもと対等な関係を築くことを強く意識しました。

その子はその子の人生があって、決定するのは本人であるべきだと思ったからです。

 

「子どもに教えてあげる」とか「えらいね」などの上から評価するような発言もしなくなりました。

子どもの意見を尊重し、ときには考えをぶつけ合える関係が本当の横の関係だなと感じます。

 

親育て
親育て

これからも教育の最前線で実践を繰り返し、みなさんに還元していきます!

 

ではまたっ!

 

参考文献

 

引用

アドラー心理学とは 日本アドラー心理学会

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