
教員採用試験の勉強していこうと思うんだけど、独学でも合格できるのかな。

独学でするにしてもどう
勉強していいかわからないな。
本記事は、教員採用試験に独学で臨もうとしている方のための記事です。
試験勉強したいけど、どんな問題が出るのかどうやって勉強したらいいのか分からない方はこの記事を読んでいただければ理解ができます。
結論を先にお伝えすると、独学でも合格は可能です!
私が実践した独学がこちら!
- 過去問を解いてみる
- 過去問に出てきた問題を参考書でチェックする
- 過去問を遡って解いていく
この方法で9割をとり一発合格できました。
ですので、この独学方法には信頼性があります!

頭がとびきり良い方ではない私が合格できたので、きっと皆さんにも役に立つ情報です!
詳しく内容について解説していきますので、ぜひ最後まで御覧ください!
最後に独学が無理そうな人についてのアドバイスも書いています!
この記事を書いている親育てはこんな人です。
- 現役教師+一児の親
- 教育カウンセリング講座20回以上受講
- 特別支援教育経験あり
- 教育・心理学関連の本を50冊以上読破
- 教員採用試験を9割とり、A判定で一発合格

ではいきましょー!
教員採用試験の内容

教員採用試験は、1次試験と2次試験があります。
1次試験の内容は 教職教養・小学校前科や専門教養、一般教養などの筆記試験です。
教職教養の内容
教職教養の中身は以下のとおりです。
科目 | 内容 |
教育法規 | 日本国憲法や教育基本法、学校教育法,学校保健安全法,学校図書館法,学校給食法など法律に関する内容です。 |
教育史 | これまでの教育の歴史に関する内容です。どのような教育法があったのか、またそれを考えた人物などが出てきます。 |
教育心理 | パブロフの犬やスキナー、マズローの5段階欲求説、行動分析学など心理学の分野です。 |
教育時事 | 教育に関する時事ネタです。プログラミング教育や道徳教育、主体的対話的で深い学びなどが考えられます。 |
教育原理 | 学習指導要領や特別支援教育、道徳教育、生徒指導などの内容についてです。 |
幅広いジャンルですね。
ここから広く薄くでる感じです。
一般教養の内容
一般教養は文字通り一般的な学力を見ます。
国語算数理科社会英語などですね。
高校卒業レベルは維持しておきたいところです。
専門教養
受験する校種によって変わります。
小学校なら小学校前科と言って小学校で教える全教科の問題が出題され、中高数学なら数学の問題が出ます。
また、その校種の学習指導要領の内容について問われる問題もあります。
例えば、
( )に当てはまる言葉の組み合わせで適切なものを選び答えよ。
言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で正確に理解
し適切に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
⑴ 日常生活に必要な国語について,その特質を理解し適切に使うことがで
きるようにする。
⑵ 日常生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め,( )力や( )力を養う。
⑶ 言葉がもつよさを認識するとともに,言語感覚を養い,国語の大切さを
自覚し,国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。

この目標に「〇〇力」みたいな似たような言葉がたくさんあってややこしいんですよね。
独学での勉強法 一次試験

敵のことを理解できたところで次は、実際にどう勉強していくかについて解説していきます。
やることは簡単で、3つのことをしていくだけでOKです!
- 過去問を解いてみる
- 過去問に出てきた問題を参考書でチェックする
- 過去問を遡って解いていく

私自身独学で学び、A判定の一発合格できたので、この勉強法には信頼性があります!
必要なもの
たったの2つです。
- 過去問
- 参考書(それぞれの分野の)
この2つを購入してスタート!!
①去年の過去問を解いてみる
まずは、教員採用試験とはどんなものなのか知らなければ勉強のしようがありません。
兵法で有名なあの孫氏も
敵を知り己を知れば百戦殆うからず
孫子の兵法
と言っています。
なによりも敵を知るところから始めましょう!
私が最初に取り組んだのは、昨年の問題を解くところからです。
- どんな問題が出るの?
- 何問くらい出るの?
- 難易度は?
こういったことがざっくり分かればOKです。
そしてやってみると、

あれ、意外と点数取れるぞ!
割と勉強していなくても5〜6割とれちゃいます。
大学の講義で聞いたことがある言葉が出てくるので、講義を真面目に受けている人ならもっととれるかもしれませんね!
②過去問に出てきた問題を参考書でチェックする
昨年の過去問が解き終わったら参考書を開きましょう。
することは至ってシンプル。
- 1問ずつどこから出題されたのか参考書で確認する
- 出題されたページや関連する項目をノートに書き出して網羅する
- 次の問題も同じように進めていく
例えば問題が4択だったら
特別支援教育の障害の程度について適切なものを1つ選びなさい。
- 視覚障害の障害の程度は「両眼の視力がおおむね0.3未満のもの又は視力以外の視機能障害が高度のもののうち、拡大鏡等の使用によっても通常の文字、図形等の視覚による認識が不可能又は著しく困難な程度のもの」である。
- 聴覚障害の障害の程度は「両耳の聴力レベルが100デシベル以上のもの」、「両耳の聴力レベルが100デシベル未満60デシベル以上のもののうち、補聴器の使用によっても通常の話声を解することが不可能又は著しく困難な程度のもの」である。
- 肢体不自由者は、「肢体不自由の状態が補装具の使用によっても歩行、筆記等日常生活における基本的な動作が不可能又は困難な程度のもの」と定義されている。
- 病弱者の程度は「慢性の呼吸器疾患、腎臓疾患及び神経疾患、悪性新生物その他の疾患の状態が継続して医療又は生活規制を必要とする程度のもの」である。
特別支援教育の障害の程度についての問題ですので、参考書を開いて障害の程度についてしっかり押さえます。

特に適切ではなかった問題のどこが間違っているのか覚えておくといいです!
③過去問を遡って解いていく
上記の作業を終えたら次の過去問を解きます。
過去問がある限りこの作業を続けていきます!
シンプルなんですけどすごく効率の良い学び方です。
続けていると同じような問題が出てきます。
出題率が高い問題ということが分かるので、傾向を知ることができます。
また、同じような問題が解けるようになってると、モチベーションが高まります!

続けていくうちに点数が上がっていくのも嬉しいですしね!
※1つ注意があります!
過去問を解いていると参考書と違うことが正解になっていることがあります。
それは法改正により基準や文言が変更になっている可能性大です!
最新の情報を確認してアップデートしておきましょう!
教員採用試験の参考書についてはこちらの記事でくわしく書いているので、こちらもご覧ください。
独学での勉強法 二次試験

ここまでやって1次試験に合格できたのなら次は2次試験対策です。
- 集団討論
- 集団面接
- 個人面接
- 模擬授業
- 実技(水泳、ピアノなど)
- 場面指導
- 論文
東京都の場合は、(令和3年度東京都公立学校教員採用候補者選考(4年度採用)実施要綱)より
- 集団面接
- 個人面接
- ピアノ初見演奏、声楽初見視唱、ピアノ伴奏付き歌唱
- 静物画
- 器械運動、ダンス、球技、水泳など
- OralInterview(英語での面接)
これらが2次試験の内容ですね。
2次試験の内容は自治体によって異なるので、自分が受ける都道府県の受験内容をしっかり確認しておきましょう!

内容も年々変わるので、全然関係ない対策にならないようにしましょうね
面接は仲間や先生と
私は、大学が教育大学だったので一緒に受験する友達が多くいました。
ですので、積極的に声をかけて一緒に練習をしました!

2次試験はみんなで学ぶ方が心強いです!
また、大学教授にも面接をお願いして練習しました。
学生同士では得られない緊張感や質問があって本番さながらの練習ができます!
そして、練習で答えづらかった質問やよく分からなかった質問については、どう答えるか考えてノートにまとめていきました。

答え方が増えていくとイレギュラーな質問がきたときも、用意した答えの中から近いものをかいつまんで話すことができます!
それから、教員採用試験はいろいろな年齢の方が受験します。
私の地域では集団討論があったのですが、やはり学生と臨時採用や非常勤講師と比べると話す内容にかなりの差がありました。
当然と言えば当然ですが、現場を経験したことのない学生は理想を語るしかできません。
しかし、それでいいんです。それは試験官も分かっています。
だから熱意をもって理想を語ればいいんです。
- 「私は〜な指導がしたい」
- 「〜な授業をすれば学力も上がるのでは」
など、主体的な姿を見せていきましょう!!
逆に経験のある先生は、これまでの経験から具体的な事例や問題点、その改善策として取り組んでいることを話すことでアピールにつながります。

自分が持っている武器を最大限だせるかが大事です!
実技はとにかく練習
実技は、とにかく練習あるのみです!
自分が苦手なものを集中的に取り組んでいきましょう。
私は体育は得意だったので、全ての時間をピアノに注ぎました。
大学にピアノを弾ける環境が整っていたので、助かりました。
もし周りに弾ける環境がなければ、中古でキーボードを購入して練習するのもいいと思います。
どの実技でも100%を求める必要はなく、6〜70%程度の完成度でいいです。

実際私は全然上手に弾くことができませんでした。
これまた一生懸命な姿を見せられたらいいと思います。
論文は添削してもらう
論文はある程度の型が決まっているので、独学で書くことができます。
基本的に初め、中、終わりの3段階で書く意識を持ちましょう。
とはいえ、添削してもらわなければ論文の力は高まっていきません。
ですので、添削してくれる人を探しましょう。
例えば、大学の研究室の教授や教師を目指す友達、実習でお世話になった先生など、人脈が広い人はぜひ頼りましょう。
また、今はネットでも添削をしてくれる方がいます。
ココナラで、小論文 添削 と検索すれば出てきますので、こちらを活用するのも手だと思います。
学習時間や始めるタイミング
私が試験勉強を始めたのは大学2年の冬でした。
そこから教育実習が始まるまでは、1日1時間ほどなんとなく傾向を掴む感じで取り組んでいました。
そして教育実習が終わったと同時に本格的に試験勉強を始めました!
少しでも勉強しておくことで、傾向や取り組み方が分かっている状態になり、スムーズに試験勉強に入ることができました!
そこからの1日の勉強時間は3〜4時間ほどに増えました。
4年生になる頃には7〜8時間ほどやっていたと思います。
独学が無理なら通信講座や通学講義もあり
教員採用試験は独学でも十分合格できる試験です。
私自身も独学で合格することができたので、それは自信ももって言うことができます。
しかし、試験は人生を大きく左右するビックイベントです。
できることなら一発で確実に合格したいものですよね。

少しお金がかかってもいいから合格率を高めたいな
そう思っている方は通信講義、通学講座の大手TACで学ぶのもおすすめです。
まとめ
教員採用試験の独学方法について解説してきました。
まとめます。
教員採用試験は独学でも合格可能です。
勉強法は、こちら。
- 過去問を解いてみる
- 過去問に出てきた問題を参考書でチェックする
- 過去問を遡って解いていく
2次試験については、こちら。
- 周りの仲間や先生に声をかける
- 実技はとにかく練習あるのみ
当日の教員採用試験の様子についても知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
皆さんの教員採用試験の手助けになれば嬉しいです。
ではまたっ!!
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