
初めての子育てだから子どもとどう接していいのかよくわからないな

全くうまく行かなくてイライラする。
なにかいい方法はないかな。
子育てにはイライラはつきものです。
うまくいかないこともたくさんありますよね。
しかし、うまくいかないのにはちゃんと理由があるんです!
本記事を読めば、そんな親御さんの悩みを解決します。
- 子育てが上手く行っていない親の特徴が分かります
- 子どもとの良い関係を作る聞き方が分かります
- 子どもとの問題を話し合う方法が分かります
この記事を書いている親育てはこんな人です。
- 現役教師
- 教育カウンセリング講座20回以上受講
- 特別支援教育経験あり
- 育児・心理学の本を30冊以上読破

では、一緒に学んでいきましょう!
子育てが上手くいかない理由


子どもにはのびのびしてほしいから好きにさせているわ

親が厳しくして育ててやるんだ!
子育てが上手くいかないのは、親子関係が親の威厳や強さなどで子どもにいうことをきかせたり子どものわがままに付き合わされているような上下関係だからです。
上下関係では、どちらかが折れる解決方法にしかならず、納得感が得られません。
子育てがうまくいかない親の特徴 12個
親が上で子どもが下と考えている人がやりがちなことが12個あります。
具体的な場面を想定して1つずつ紹介していきます!
【具体例】

今日○○君とけんかして、絶交だって言ってきた。
子どもが家に帰ってきてこんなこと言ったらなんと答えますか?
決まったら続きを読み進めてみてください!
1.命令

明日ちゃんと謝ってきなさい。
2.脅迫

そんなことばかりしていたら友達いなくなるよ。
3.説教

学校で解決しなきゃダメよ。
4.提案

今から電話で謝ったら?
5.説得

その場で解決しないとお互い困るよ。
6.非難

けんかするなんて思いやりがないね。
7.悪口

一人で解決できないなんてダメね。
8.分析

向こうが悪いと思ってるんでしょ。
9.同情

けんかしてむかつく気持ちわかるわ。
10.尋問

なんでけんかなんか始めたの。
11.賞賛

あなたはいい子だから大丈夫。
12.ごまかし

それよりご飯食べよう。
どうでしたか?
12個のうち当てはまるものはあったでしょうか。
- 命令
- 脅迫
- 説教
- 提案
- 講義
- 批判
- 称賛
- 悪口
- 分析
- 励まし
- 尋問
- ごまかし
ここからはなぜしてはいけないのか解説しますので、しっかりついてついてきてください!
実は、これら12の対応には隠された裏メッセージが込められています。
言葉では言わなくても、そのメッセージが伝わってしまうんです。
- 解決メッセージ
- やっつけるメッセージ
- 話したくないメッセージ
これらのメッセージの内容はどんなものなのか見ていきます。
解決メッセージ【命令、脅迫、説教、提案、説得】
「あなたは無能だから私が解決してあげる。」
その課題はあなたには解決できないというメッセージが伝わります。
やっつけるメッセージ【非難、悪口、分析、同情、尋問】
「あなたは少し変だよ。おかしいよ。」
あなたの考え方は間違っているよというメッセージになります。
話したくないメッセージ【ごまかし】
「それについてはもう話したくない。」
あなたとは話したくないというメッセージが込められています。
言葉の裏には隠されたメッセージがあります。
知らず知らずのうちにそのメッセージが子どもに伝わってしまっているのです!
これらの対応はすべて親が答えを出そうとしていて、子どもが自ら解決しようとする機会を奪っているのです。
子育ては横の関係でうまくいく

上下関係が子育てのうまくいかない原因だということがおわかりいただけたと思います。
では、子育てにおいて親子はどんな関係がいいのでしょうか。
それは横の関係です。
親と子どもが同じ立場で言い合える関係がベストです!
では、横の関係でいるにはどうしたらいいのか。
大切なことは2つです!
- 聴き方
- 話し方
聴き方
まずは、親の話の聴き方が重要です。
子どもがなにか伝えてきたときに、先程説明した12のことをすると、自分で考えて解決するチャンスを摘んでしまいます!
そこで親のすべきことは、とにかく話を聴くことです。
聴き方は2つあります。
受動的な聴き方
頷く、あいづちを打つ。
- うんうん。
- そうか。
- そうだったの。
受け身になってとにかく相手にしゃべってもらいます。
能動的な聴き方
相手が何を話したいのか理解しようとすることです。
相手の発言に対して確かめるように聞き返していきます。
- ○○ってことかい?
- つまり〜をしたいってことかな?
そして、感情のフィードバックをしてあげます。
- 「悲しくなったのね。」
- 「がっかりしたんだ。」
話し方

おもちゃの片付けめんどくさーい
子どもの話を聴いているだけいいというわけではありません。
上記の子どもように、自分に関係があること、放っておくと自分が困ることもありますよね。
つまり自分に課題が降りかかってきた場合です。
こういった場合は、聴くだけでなく、話をして解決しなくてはいけません。
ここで登場してくるのが、アイメッセージです。
主語をアイ(私)にしたコミュニケーション方法です。
- 「私は〜だ。」
- 「私は〜と思ったよ。」
アイメッセージには人間関係をよりよくする素晴らしい効果が3つあります。
- 相手を責めるような言い方にならない。かつ、気持ちを伝えることができる。
- 命令や押し付けにならず、するかしないかは相手が決めることができ、選択肢がある。
- 上から目線ではなく子どもと対等な立場で話せる。
命令っぽい言い方にならず、お互い気持ちいい伝え方になります。
また、どうするかは相手が決めることができ、自己決定を促すことができます。
相手がどうするかは、自分にはコントロールできません。
そして親子の関係が上下関係にならず、対等な横の立場で話すことができます。

なるほどね。じゃあ主語をアイにするだけでいいの?
アイメッセージでは伝えて欲しい3つのポイントがあります。
先程の子どものように、子どもがおもちゃを片付けていない状態ではどう使えばいいのでしょうか。

部屋が散らかっていて踏んだら怪我をしてしまうんじゃないかと心配だよ。
伝える時には3つのポイントを意識しましょう。
- 事実を伝える(部屋が散らかっている)
- 影響を伝える(踏んだら怪我をする)
- 気持ちを伝える(心配、片づけてほしい)
子どもと対立したときは勝負なし法を使う

上記で紹介したように、問題が起きたときはまずアイメッセージで気持ちを伝えます。
それでも変わらない場合もありますよね。
というか、そっちのパターンのほうが多いですよね。
そんなときは、まずもう一度気持ちを伝えましょう。
そうすることで本当に困っている、本気なんだということを子どもに知ってもらいます。
片方が勝ちで片方が負け
しかし、それでも解決しない場合があります。
その場合、いずれの2パターンになることが多いです。
- 親‐勝ち 子‐負け
- 親‐負け 子‐勝ち
どちらかが妥協、もしくは屈してしまい、従わざるを得ないパターンです。

うるさい!向こうで遊びなさい!

やだやだやだ!ここで遊ぶ!
これでは、親か子どもの片方が勝ち、片方が負けです。
Win-Winを目指す勝負なし法
両方とも勝ち、Win-Winがベストですよね。
親‐勝ち 子‐勝ち
どちらも勝利し負けないパターンです。
これを勝負なし法といいます。
これはどちらもwin-winな関係となるように、一緒に解決法を考える方法です。
妥協や我慢をするのではなく、お互いにとって価値のある方法を探します。
順番 | 内容 |
---|---|
①原因を明確にする | なにが問題なのかはっきりさせる。 |
②解決策を出し合う | とにかく解決策を出し合う。ここで「それは無理じゃない」などの意見は言わない。とにかく出す。 |
③出た解決策の中身を1つずつ確認 | お互いにできることとできないことを確認する。 |
④ベストを1つ決める | お互いにできることが一致したアイデアの中でベストを決める。 |
⑤実行方法の確認 | いつ、誰が、どのように、なにを、いつまでに、を決める。 |
⑥途中経過の確認 | 続けられそうか、難しすぎたか、簡単すぎたかの確認と修正。 または、作戦の変更。 |

静かに見たいよ

お母さんの近くで遊びたいんだ

しゃべらず遊ぶのは?

テレビの音を大きくするのはどう?

テレビの音を大きくしたらうるさくないかい?

んーん、大丈夫だよ

じゃあテレビの音を大きくするね
このように、お互いが良いと思える解決策を話し合うことに意味があります。
子どもも話し合いに参加できることで責任感が生まれ、守ろうとします。
自分のアイデアが採用されることで、今後さらに意欲的に考えてくれるでしょう。
作戦がうまくいかなかった場合は、もう一度話し合って別の方法を考えてみてください。
まとめ
今回の記事のまとめです。
子育てが上手くいかないのは、親子が上下関係だからでした。
上下関係を築いている親の特徴は12個ありましたね。
- 命令
- 脅迫
- 説教
- 提案
- 講義
- 批判
- 称賛
- 悪口
- 分析
- 励まし
- 尋問
- ごまかし
子育てがうまくいく方法は話の聴き方と話し方でした!
- まずは話を聞く
- 課題が降りかかってきたらアイメッセージで伝える
- それでもだめなら勝負なし法で解決方法を決める
より良い関係作りにもきっと役立つはずだと思いますので、参考になったらうれしいです!
ではまたっ!
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