
プログラミングってこれからの時代必要になってくるって聞いたけど、何歳から始めるのがベストなのかな?

小学校ではプログラミング教育始まったし、やっぱり小さいうちから始めたほうがいいのかな?
昨今、これからの時代はプログラミングが重要なスキルとなると言われており、子供にプログラミングを学ばせたいと思っている親御さんも増えています。
しかし、親世代としてはプログラミングと言われても全く経験がないためよくわかりませんよね。
- いつから始めたらいいのか
- プログラミング教室は何を教えているのか
- 学校では何をしているのか
色々知らないことがあると思いますので、今回の記事では親御さんの悩みがスッキリするように現役教師かつ、独学でプログラミングを学んだ経験のある親育て(@OyasodateBlog)が解説していきたいと思います!
この記事を書いている親育てはこんな人です。
- 現役教師
- 現役パパ
- 独学でプログラミングを学ぶ
- 特別支援教育経験あり
- 教育・心理学関連の本を60冊以上読破

私の仕事と経験がお役に立つはずです!
今からすぐに始めるべき!

結論は、幼児からでも始めることができるので、今から遊び感覚で始めてみるです!
結論になっていないかもしれませんが、プログラミングは野球やピアノなどと一緒でいつから始めなければいけないという明確な時期はありません。
しかし、今の時代は幼児からでも始めることができるプログラミング教材が充実していて、何歳からでも始められる環境となっています。
ですから、プログラミングに興味をもった今から始めるのがベストだと思います。
しかし、何も考えず今から始めてもうまくいきません。
学ばせる目的を明確にしておきましょう。
プログラミングを学ぶ目的を明確にする

「あなたはどうして子供にプログラミングを学ばせたいのでしょうか?」
と、聞かれたらなんと答えるでしょうか?
この目的が分かっていないと何歳から始めるべきなのか分からないですし、何歳から始めても有意義なものになりません。
習わせる目的を明確にしておく必要があります。
- 将来の役に立つから
- 受験で有利になるから
- 論理的思考力を養わせたいから
- 子供がゲーム好きだから
- 子供が興味をもっているから
様々な理由が挙げられますよね。
大きく2種類の目的に分類できます。
- 親がやらせたい
- 子がやりたい
親がやらせたい
1〜3は前者で、親が何らかの目的があって子供に習わせるパターンです。
この場合後述しますが、幼児から学習できるツールや教室があるので、年長から始めることも可能です。
子供がやりたい
4〜5は後者の子供が自分から取り組みたいと思っている場合です。
こちらのパターンは、やりたいと思ったときから学ばせてあげるのがベストでしょう。
小学生に上がったくらいからゲームをしたり、ものづくりをしたり周りの友達の影響を受けたりすることを通して、興味関心が芽生えてきます。
それが、小学校低学年の時期でも中学生の時期であっても関係ありません。
今は、その年齢に合うプログラミング学習ツールやプログラミング教室がたくさんあります。
詳しく知りたい方は、過去の記事を参考にしてみてください。
まとめると、
- 親がやらせたい→年長から始められる
- 子供がやりたい→その日から始められる
子供のときからプログラミングを学ぶメリット

子供のときからプログラミングを学ぶことにはメリットがあります。
身につきやすい
子供はスポンジのようになんでも吸収します。
プログラミングも同様で、小さいうちから始めているとどんどん上達していくでしょう。
年を取れば取るほど難しさや抵抗感が増してきます。
子供のうちから楽しく取り組ませることで、プログラミングスキルを習得できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
生活や勉強に活かされる
プログラミングを通して得る力は、プログラミングスキルだけではありません。
- どんな順番でどんな組み合わせで行うといいか論理的に考える力
- トラブルや問題を解決する能力
このような力も身につけることができます。
これらは、日常の生活や授業などで大いに活きてきます。
2020年から小学校ではプログラミング教育が始まりました。
そこでもプログラミングで得た力は役立つと述べられています。
文科省も重要性を感じている能力ですので、活かされること間違いなしです!!
日本のプログラミング教育の現状は?


プログラミング教育が始まったのは知ってるけど、実際どうなってるのかしら?
日本のプログラミング教育は今どうなっているのかを知っておくのも大事なことですね。
日本では、小学校からプログラミング学習がスタートします。
文科省が出している「小学校プログラミング教育の手引き」によると、
コンピュータを理解し上手に活用していく力を身に付けることは、あらゆる活動においてコンピュータ等を活用することが求められるこれからの社会を生きていく子供たちにとって、将来どのような職業に就くとしても、極めて重要なこととなっています。
小学校プログラミング教育の手引きより 黄線は親育て
つまり、
コンピュータはどんな活動でも使うからどの仕事に就くときも重要である
ということです。
このプログラミング教育のねらいは2つあります。
- 情報活用能力を育てる
- 各教科の学びをより確実にする
情報活用能力を育てる
情報活用能力とはいったいなんなのでしょうか。
それは3つの力で構成されています。
- コンピュータが身近で使われていたり、問題の解決に手順があることに気付く力
- プログラミング的思考
- 人生や社会に活かそうとする力
②のプログラミング的思考が聞きなれないですね。
プログラミング的思考とは、活動を実現するために、どんな順番でどんな組み合わせで行うといいか論理的に考える力ということです。

問題解決には手順があって、それを論理的に解決して色んな場面に活かせる人を育てていくってことなんですね!
各教科の学びをより確実にする
プログラミング教具やプログラミング的思考の中で、より学びを分かりやすく確かなものにできるということです。
ただ見て覚えるだけでなく、実際に正方形を描いてみたり、音符を並べて論理的に曲作りをしたりなどが挙げられます。
どの時間にプログラミング教育をするのか

じゃあプログラミング教育はどの時間に行っていくの??
- 各教科の授業のどこかで
- 総合的な学習の時間など、教科以外で
大きくは上の2つの場面で行っていきます。
今まであった「国語」や「算数」のように「プログラミング」として1つの教科が出来上がるのではなく、色々な授業の中でプログラミング教育を行っていくというスタンスです。
今始まったばかりですので、どうやって授業に入れていくのかは今後様々な実践が行われて明らかになっていくでしょう。
プログラミングの技術は学習しない

あれ?じゃあアプリを作ったり、ロボットを動かすようなプログラミングの技術は勉強しないの?
と思う方もいるかもしれません。
そうなんです。小学校では先ほど説明したねらいの中にプログラミングの技能自体を身につけることは書かれていません。
子どもが自然に興味をもって学ぶことはいいのですが、プログラミング言語を覚えたりプログラミング技能を習得したりすること自体はねらいではありません。
しかし、いろいろな学校の話を聞いているとクラブ活動でプログラミングを行ったり、総合的な学習の時間にプログラミングを実際に経験したりなど、技能面を扱う場面が増えているようです。

私の学校でもクラブで行っています!
また、全児童に配布されているタブレットの中に視覚的にプログラミングが学べるScratch(スクラッチ)がインストールされている状態でした!
中学・高校の現状は?
先程表で示しましたが、中学校では技術・家庭科の中でプログラミングを扱っています。

また、2025年1月からは大学入学共通テストの「情報」の中でプログラミングが出題されます。
覚えておくといいではなく、覚えなくてはいけないものへと変わっていくということです。
このような現状を考えると、いつプログラミングが教科化されてもおかしくはありません。
半数以上が低学年からプログラミング学習を始めている

Abemaが実施した小中学生の子供がいる保護者500人に向けたアンケートでは、半数以上が小学校低学年から始めていると回答しています。
実際日本では、プログラミング教育が始まる小学校に合わせてプログラミング学習をしている方が多いということですね。

5歳から始めている方も11.5%いるので、早い段階からプログラミング学習を始めているのが分かりますね!
世界のプログラム教育の現状は?

日本の現状は分かりましたね。
次は世界の国々は何歳からプログラミングを学んでいるのか解説します。
なんと世界では、1年生からプログラミング学習を始めています!
文科省の調査 【文部科学省 情報教育指導力向上支援事業(諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究)】を読んでみると、世界でプログラミング教育を行っている国々が数多く記載されていました。
- イングランド
- エストニア
- フランス
- ドイツ
- フィンランド
- イタリア
- スウェーデン
- ハンガリー
- ロシア
- アメリカカリフォルニア州
- 韓国
- 南アフリカ
など
イギリスは、2013年から日本でいうところの義務教育の間に「Computing」(コンピューティング)という教科の中で学習していきます。
エストニアのプログラミング教室は、2012年から1〜12年生を対象にすべての公立学校でプログラミングの授業が選択できるようにすることが目的とされて始まりました。
2015年時点で、プログラミング教育実施については学校の判断に委ねられています。

このように世界各国では2010年代からプログラミング教育が始まっており、1年生から学び始めていることが分かりますね。
幼児向けのプログラミングツール

世界的には小学校からプログラミング教育が始まっているということが分かりましたね。
しかし、
- 子供が幼いうちからプログラミングに興味を示す
- 他の子よりも早くプログラミングを習わせておきたい
と思ったりする方もいるでしょう。
最近では、幼児から始められるプログラミング教材が増えてきていますので、いくつかご紹介します。
幼児は遊びから色々なことを学びます。
最初は、簡単に遊べて作れて楽しいという思いから始まり、もっと作りたいもっとやりたいという意欲が現れてきます。
ですから、勉強させるというよりはおもちゃとしてプログラミングを楽しんでもらうという感覚でいるといいでしょう。
スクラッチジュニア
タブレットを使って楽しく物語やゲームを作成することができます。
アプリなので、幼い子でもタッチしながら気軽にプログラミングを学べるツールとなっています。
スプリンギン
スプリンギンはプログラミングのプロセスを学べるアプリです。
絵や写真にボタンで様々な条件をつけていき、ゲームや物語を作っていきます。
他の人が作った作品を遊ぶこともできるので、お手本がたくさんあります。
幼児向けプログラミング教室

大体のプログラミング教室は小学生以上を対象にしています。
しかし最近は、早くに学ばせたいという需要から幼児向けのプログラミング教室も増えてきました。
こちらもいくつかご紹介します。
自考力キッズ

アーテックは、学校教材や教育玩具を製造、販売しているメーカーです。
そのアーテックが教育コンテンツ事業の1つとして行っているのが自考力キッズです。
ロボットやパズルなど小さい子が楽しく学べるような教材がたくさんあります。
自考力キッズは、年長さんから入れる教室ですので、小さい頃から学ばせたい場合は検討してみましょう。

リタリコワンダー

LITALICO(リタリコ)ワンダーは、子どもの創造力を解き放つ、IT×ものづくり教室です。
プログラミングやロボット、3Dプリンタ、レーザーカッターといったテクノロジーを活用した授業が行われています。
リタリコワンダーも年長から学ぶことができる教室です。

小学生向けプログラミングツール

小学生向けのプログラミングツールも数多くあります。
中には無料で使いやすいツールもあるので、参考にしてみてください。
スクラッチ
小学生になると、ビジュアルプログラミングツールのスクラッチがおすすめです。

ブロックを動かしてキャラクターを動かしたり音を出したりできるツールです。
スクラッチについて詳しい内容を知りたい方はこちらの記事をどうぞ!
マインクラフト

子供たちに人気のゲーム、マインクラフトでもプログラミングを学ぶことができます。
ゲームを自分が作ったプログラムで動かせるのは、子供たちにとって非常に嬉しいものだと思います。
詳しい内容は、こちらの記事をどうぞ!
他にもプログラミング教室はたくさんありますので、興味のある方はまとめた記事をご覧ください。
まとめ
今回は、プログラミングはいつから学ばせたらいいのかについて解説してきました。
結論は、学びたい、学ばせたいと思ったときに始めるのがベスト!です。
なぜなら、今は幼児からでも始められる教材や教室が増えてきており、いつからでも始められる環境が整っているからです。
また、公教育でもプログラミング教育が始まっていることにも触れました。
学校 | プログラミングの内容 |
小学校 | プログラミング的思考の習得 |
中学校 | 技術・家庭科「D 情報の技術」でプログラミングを学習する |
高校 | 2022年4月から情報Ⅰでプログラミングを学習する |
大学入試 | 情報Ⅰを導入することを検討中 |
公教育では中学校から技能面について勉強するんでしたね!
そして、世界でもプログラミング教育は始まっていて、1年生段階から行われていました。
- イングランド
- エストニア
- フランス
- ドイツ
- フィンランド
- イタリア
- スウェーデン
- ハンガリー
- ロシア
- アメリカカリフォルニア州
- 韓国
- 南アフリカ
など
2010年代から始めている国もありましたね。
この記事が皆さんのお役に立てば嬉しいです!
ではまたっ!!
参考文献
テラコヤプラス 約47%の小中学生が学校以外でプログラミング学習を実施していることが判明!テラコヤプラスが調査
【情報編】高等学校学習指導要領 – 文部科学省 https://www.mext.go.jp › content
【技術・家庭編】中学校学習指導要領 – 文部科学省 https://www.mext.go.jp › afieldfile › 2019/03/18
小学校 プログラミング教育の手引 https://www.mext.go.jp/content/20200218-mxt_jogai02-100003171_002.pdf
文部科学省 情報教育指導力向上支援事業(諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/10/programming_syogaikoku_houkokusyo.pdf
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