
最近よく聞くLGBTだけど、もしクラスに悩んでいる子がいたらどう関わったらいいんだろう。

自分の子がそうかもしれないわ。どうしたらいいんだろう。
こんな人のための記事です。
最近よく聞かれるようになってきたLGBTという言葉。
ですが、しっかりとその内容について理解している人は少ないのではないでしょうか。
また、親や教育関係者でもよく分かっていなかったりどう対応していいのか困っている人も多いと思います。
それは近年やっとLGBTという概念が世間に知られてきて、まだまだ法律や人々の知識が追いついていないからです。
今回は、そのLGBTについてまずは知るきっかけとなればと思い、解説していきます!
この記事を書いている親育てはこんな人です。
- 現役教師+一児の親
- 教育カウンセリング講座20回以上受講
- 特別支援教育経験あり
- 教育・心理学関連の本を30冊以上読破

まずは、しっかりと知識を身につけましょう!!
LGBTとは性的マイノリティーの総称

LGBTとはそれぞれ性的マイノリティーの頭文字を合わせて作られた言葉です。
- L レズビアン
- G ゲイ
- B バイセクシュアル
- T トランスジェンダー
レズビアンは、女性に恋愛感情を抱く女性のことです。
ゲイは、男性に恋愛感情を抱く男性のことです。
バイセクシュアルは、男女どちらにも恋愛感情を抱く両性愛者です。
トランスジェンダーは、生まれたときに医師から宣告された性別に違和感を感じたり、距離をおきたいと思ったりしている人のことです。
初めに、性的マイノリティーと言いましたが、この4つ以外にも性的マイノリティーがいます。
- インターセックス 男女どちらとは言えない特徴の体
- アセクシュアル 男女どちらにも性的魅力を感じない
ですから、この名称におさまらない人たちもいるということを知っておきましょう。

また、一般に性的マジョリティーに該当するのが、
- ヘテロセクシュアル 自分から見て異性に恋愛感情を抱く
- シスジェンダー 割り当てられた性別に違和感を感じない人
こう呼ばれています。
ですがこのように自分を呼ぶ人はいませんよね。
それが大多数を占めていて、普通と思われているからです。
しかし、これまでの解説を見て分かると思いますが、性は男女の二つではなく、実に多様ですよね。
性自認と性的指向

さて、LGBTを理解するため、子どもたちと関わるために重要なキーワードがあります。
それが性自認と性的指向です。
性自認
性自認とは、本人が自分自身の性別をどう思っているかという自己意識のことです。
割り当てられた性別が男性で性自認が女性ならトランス女性と言います。
割り当てられた性別が女性で性自認が男性ならばトランス男性と言います。
性的指向
性的指向とは、魅力を感じる性別の方向性のことです。
性自認が女性で女性が好きならレズビアンです。
性自認が女性で男性が好きならヘテロセクシュアルです。
性自認が女性で両方が好きならバイセクシュアルです。
また、割り当てられた性別が女姓で、性自認が男性、性的指向が男性だと自己認識している場合は、なんだと思いますか?
これは、性自認が男性で、男性が好きなのでゲイになりますね。

このように本当に姓は多様なので、子どもと関わる場合もなんとなく大きな括りとして見るのではなく、その子の姓をしっかりと理解することが大切ですね!
ただでさえ、カミングアウトするのには勇気がいるのに、ぼんやりとした理解では本当に分かってもらえているのか、信じていいのか、子どもも不安だと思います。
性的マイノリティーに悩む子どもへの関わり方

さて、性自認と性的指向が理解できたら次は、実際に悩みを抱えている子どもにどう関わっていけばいいのかを一緒に考えていきましょう。
学校現場の生きづらさ
LGBTをネタとした冗談やからかいを、学校現場やバラエティで見聞きして傷ついている人がいるということをまずは理解するところから始まると思います。
いないのではなく、伝えていないだけなのです。
差別はしていいことではありません。
また、学校そのものが性的マイノリティーがいない前提の構造になっています。
トイレや名簿などが挙げられます。
名簿については、男女混合名簿を導入している学校もありますね。
親や教師にできること
まずは、子どものサインを見逃さず、常にアンテナを張っておきましょう。
例えば、スカートを履きたがらなかったり、授業中トイレに行ってみんなと行きたがらなかったりなど、小さなサインにまずは気付けるようにしましょう。
そして、どうにかしようなど考えるのではなく、多様性をもった一人の人として尊重し、一人ではない、見守っている気持ちをもって接していきましょう。
また、もし子どもから相談を受けた場合には、まずは「相談してくれてありがとう」と労いの言葉をかけましょう。
これは、誰であろうと大切なことですね。
そこから信頼関係が築かれていきます。
そして、本人の気持ちや困っていることをまずは傾聴しましょう。
困っていることがあるのなら本人にとって一番いい方法を一緒に考え、居心地の良い場所となるよう支援していきましょう。
それはどんな子であっても同じです。
それから、差別的な発言には毅然とした態度でいけないことだというメッセージを伝えましょう。
同性愛差別がいけないこと、病気でもなく自然な感情であることを明確に伝えましょう。
まとめ
- LGBTとは性的マイノリティーの中の一部の呼び名
- 性自認と性的指向で考える
- 性差別に毅然とした態度で指導
- 一人ひとりの個性を尊重する態度
まずは、自分が性に関して学ぶことが大切だと思います。
もしかしたら無意識に差別的な発言で傷つけていたかもしれないと気付きました。
毅然とした態度で差別について指導できる話せる大人になることが、最初のステップだと痛感しました。
まだまだ、勉強不足ですがこれからも学び続けていきたいと思います!
ではまたっ!
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