
お母さんテスト100点だったよ~!!

あら、よく頑張ったわね、偉いわ!
よくある家庭の風景ですね。
こんな風に褒められながら私たちも育てられてきたし、子育てもしていくのではないでしょうか。
しかし!この関わりには気を付けなければいけないことが隠されています。
今回は、褒めたときのリスクについて解説していきます。
この記事を書いている親育てはこんな人です。
- 現役教師
- 教育カウンセリング講座20回以上受講
- 心理学の本や教育書を40冊以上読破
- 特別支援教育経験あり

ではさっそくいきましょー!
褒めてはいけない理由
ずばり!自分で進んでやろうとする意欲がなくなるからです!
褒めてしまうと子どもの主体性を奪ってしまう可能性があるんです!
実は、心理学の中で解明されていることなんですよ!
それが、
- 外発的動機付け
- 内発的動機付け
というものです。
聞いたことある人もいるかもしれませんね。
今回はこの2点を解説していきます。
外発的動機付け
なにかをするときの理由が自分以外のところにあることを言います。
例えば、
- お母さんに褒めてもらえるから
- 先生に言われたから
- やらないと怒られるから
などが挙げられますね。
では、なぜ外発的動機付けになってしまうのが良くないのでしょうか。
外発的動機付けが良くない理由
なにかをする時の理由が自分以外だった場合、

お母さん!今日のテスト100点だった!

そうだったの。

全然褒めてくれない。もう頑張るのやめよ~。
褒められなくなった時に行動する理由がなくなってしまいます。
なので、親や先生がいるところといないところで行動が違ってきてしまいます。
また、外発的動機付けによる努力はモチベーションが他者に依存してしまうため、長続きしません。
では、どうしたらいいのでしょう。
内発的動機付け
内発的動機付けとは
外発的動機付けの反対の言葉に内発的動機付けという言葉があります。これは、行動の理由が自分によるもののことです。例えば
興味・熱意・活動自体が目的となっている場合
自分が好きだから、楽しいから行動するという事ですね。そんな風に学んだり行動したりする姿って素敵ですよね。

さて、内発的動機付けで行動している子どもを褒めたらどうなるでしょう。
内発的動機付けによって行動していた場合、外部からの報酬によって冷めてしまう可能性があります。例えば、

虫っておもしろいから観察したことをノートにいっぱいまとめちゃったな~!

あら~たくさん勉強して偉いわね。頑張ってるからお小遣いあげる!

別にお小遣い欲しくてやったわけじゃないんだけどな。
ありがちな会話ですよね。良かれと思っていったことが実はやる気低下の原因になることがあります。
正しい関わり方
子どもが進んで何か行っているときは、内発的動機付けによる行動が行われているので、そっとしておくことが一番ですね。
ですが、黙ったままだと何もやらない場合もありますよね。そんなときは外発的動機付けです。お手伝いや宿題をやらせて終わった時には褒めてあげましょう。
いきなり内発的動機付けとはいかない場合は外発的動機付けからのスタートでいいでしょう。そこから興味・関心が生まれるかもしれませんしね。
外発的動機付け→内発的動機付け
子どもの実態と段階に応じて関わっていきましょう!
まとめ
- 褒めると外発的動機付けになってしまう。
- 内発的動機付けの場合はそっとしておく。
- 外発的動機付け→内発的動機付けの使い分けが必要。

「子どもは手を離して目を離すな」と言います。そっとしておくことも大切なんですね。
では、またっ!
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