【現役教師が語る】不登校の原因と解決方法を親、学校ごとに徹底解説!

教育
親

うちの子不登校になってしまった。どうしたらいいの・・・

先生
先生

クラスの子が不登校に。どんな支援をしたらいいんだ。

こんな方に向けた記事です。

今回は、近年問題となっている不登校について解説します。

結論を言うと、学校は組織で解決に取り組みます。

先生は原因ではなく、解決に向けた関わりをもちましょう。

親は、子どもを信じて放っておきます。

詳しいことを解説していきます!

この記事を書いている親育てはこんな人です。

親育て
  • 現役教師+一児の親
  • 教育カウンセリング講座20回以上受講
  • 特別支援教育経験あり
  • 教育・心理学関連の本を30冊以上読破

親育て
親育て

ではいきましょー!

不登校の原因はたくさんある

不登校にはどんな原因があるのでしょうか。

まずは、不登校の定義を確認してみましょう。

文科省では以下のようにおさえているようです。

「不登校」とは,何らかの心理的,情緒的,身体的,あるいは社会的要因・背景により,児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者 (ただし,「病気」や「経済的理由」による者を除く。)。

文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査-用語の解説より引用

  • 心理的
  • 情緒的
  • 身体的
  • 社会的要因・背景

このようなことが要因となって登校できない状況を不登校といいます。

考えられる原因

具体的な原因をみていきましょう。

  • 友だちや先生との関係が良くない。
  • 学習についていけず、挫折した。
  • 登校したいけど頭痛や体調不良を訴える。
  • いじめにあっている。

原因は人それぞれです。

この例以外にもたくさんあるでしょう。

不登校は増えている

文科省の調査によると、年々不登校の数は増えています。

(出典 文部科学省初等中等教育局児童生徒課 平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について)

小学校では学校に1人、中学校ではクラスに1人はいてもおかしくない割合となっていますね。

教師は、今後ますます不登校に対応できるような知識が求められるでしょう。

親御さんについても人ごとではなくなってきていると捉えた方がいいかもしれませんね。

不登校解決の最終目標は社会的自立

不登校を解決するためには、目指すべき最終目標を明確にしておくことが重要です。

不登校の問題に当たっては、「心の問題」としてとらえるのではなく、広く「進路の問題」としてとらえることが大切です。ここでいう「進路の問題」というのは、狭義の進路選択という意味ではなく、不登校の児童生徒が一人一人の個性を生かし社会へと参加しつつ充実した人生を過ごしていくための道筋築いていく活動の援助をいいます。

引用 生徒指導提要 第12節 不登校

学校へ行かせるということが目標ではないということです。

もちろん登校できるようになるにこしたことはありません。

しかし、目先の行動だけに焦点を当てるのではなく、その子が社会的に自立していけるような支援をしていくということを念頭に置いておくことが必要です。

不登校解決のために学校全体で取り組む

不登校は学級担任1人ではなく、学校全体で解決していくことが超重要です!

学級担任は忙しいです。

そこへ不登校対応となると、仕事が回りません。

学級崩壊や自分の身体を壊してしまう可能性もあります。

学級も不登校になった子も大切です。

ですから、学校というチームとして解決に動く必要があります。

例えば、

  • 朝の出欠の電話連絡
  • 関係諸機関との連絡
  • 家庭訪問
  • 今後の支援の流れ

こういったことを学校で分担して取り組むことができます。

ここまでは組織としての話でした。

次からは、実際に子どもとの関わり方の手法について解説をしていきます!

不登校解決のためには原因探しは必要ない

よくやってしまいがちなのは不登校になった原因を探すことです。

先生
先生

友達関係がうまくいかなかったのかも。

先生
先生

もしかしたら問題は家庭にあるのではないですか。

このような会議をしても解決には近づけません。

大事なことは、過去ではなく未来です。

未来の解決に向けた関わりが必要です。

この考え方をブリーフセラピーといいます。

解決に向けた質問方法があるので、2つご紹介します。

子ども本人と面談する機会もあるでしょう。

会話の中で支援の手がかりを見つけていきます。

ミラクルクエスチョン

これはもし朝起きた時に、奇跡が起きて問題がすべて解決していたら世界はどうなっているかを聞く質問です。

  1. 悩みが解決したらどんな生活になっているか
  2. 悩みがなくなったら周りの人はどう変わっているか
  3. 世界が変わったことにどこで気がつくのか

これらに答えてもらうことで、その子の想像する良い状態が分かります。

例をあげましょう。

【不登校のAさんの場合】

朝起きると、お母さんが笑顔で「おはよう」と言ってくれるかな。それから「学校行きたくないな〜」ってぼやきながら準備をして、友達が家に迎えに来て一緒に行くかな。

この発言から

  • お母さんに笑顔であいさつしてもらう
  • 本音を言える関係
  • 友達が来てくれる

解決に向けてのヒントを手に入れることができます。

まずは親子の関係性から見つめ直していったり友達に登校の手助けをしてもらったりなど具体的な支援策を考えていきます。

タイムマシンクエスチョン

これは近い未来を想像してもらい、その子がよりよく生活できている様子を明確にしてもらう質問です。

  • 教室に毎日行って友達と話している
  • 保健室で勉強している
  • 1人で静かに勉強している
  • 勉強も追いついてきている
  • 何人かの友達が迎えに来てくれる

このように未来がどうなっているか想像してもらうことで、その子の願いがわかります。

この情報から支援策を考えて取り組んでいきます。

エクスポージャー

エクスポージャーとは、あえて苦手な刺激や状況に曝される訓練のことをいいます。

嫌な場面を回避しようとする心理は、同じような刺激や状況を体験することで、それに慣れて不安や恐怖がなくなり、解消していくことができます。

刺激は徐々に高めていくといいでしょう。

ここで重要になってくるのが、先ほどのミラクルクエスチョンやタイムマシンクエスチョンで本人が出した解決のゴール像です。

これをもとにエクスポージャーに取り組んでいきましょう!

1つ例を挙げてみましょう。

【不登校のB君の場合】

  1. 教室や保健室の写真、校舎の見取り図、時間割などを見せる
  2. 学校であった嫌な思い出をいくつか語ってもらう
  3. 仮に教室に入ったり学校に入ったり、クラスメイトに見られたりするとどんな気持ちになるか想像してもらう
  4. 遠くから学校を眺める
  5. 学校の敷地内に入る
  6. 校舎に入る

こういったように段階的に刺激を受けることで徐々に慣れ、保健室登校や夕方登校ができるようになりました。

また、他にも

  • 同世代がいるところに行ってみる
  • 行事に参加する

こういったこともエクスポージャーになるでしょう。

不登校解決のために親がすべきこと

我が子が不登校になってしまったときに親はどうしたらいいのか分からないですよね。

子どもが辛い思いをして、苦しくならない親はいません。

自分が幸せでいること

子どもを幸せにしたいと願う親がまずは幸せになりましょう。

幸せを感じていない人に誰かを幸せにできるのはできません。

不登校になったのは、自分のせいだと感じてしまうこともあるでしょう。

もっとこうしていれば良かったと後悔するかもしれません。

そんな辛そうな親を見ると子どもも辛くなります。

ですから自分を責めず、自分が幸せになることを許してあげてください。

それが、子どもを幸せにする一番の方法です。

気長に待つこと

焦りは必ず子どもに伝わります。

大事なことは本人が学校へ行こうとする気持ちがあるかです。

親の心配を感じ取り、「明日行くよ」と言ってしまい、行けなくなることもあります。

ですから、気長に待つ気持ちで放っておきましょう。

放っておく=放置するではありません。

しっかり見守ってあげてください。

相手が助けを求めてきたときにいつでも助けられるよう準備しておきましょう。

子ども黙っていても成長しています。

そしていつか成長します。

何気ない親子の会話をしよう

家にいる時間を充電の時間と考え、子どもとかかわりましょう。

始めはあいさつで構いません。

それから子どもの好きなことや興味あることについて話しましょう。

それは、しっかり見守っていないと分からないことです。

さらに詳しく調べていくと子どもは驚くでしょう。

子どもも分かってくれているんだなと感じるきっかけになるはずです。

親子の絆を深めるチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。

親の望みは子どもが幸せであること

親が望んでいることは、学校へ行くことでしょうか。

きっと違いますよね。

子どもが幸せであることです。

そのことを頭に入れておけば、気長に余裕をもって子どもと関われるはずです。

まとめ

不登校についてまとめます。

まとめ
  • 不登校の原因はたくさんある
  • 不登校は毎年増えている
  • 不登校指導の目標は社会的自立
  • 学校はチームとして取り組む
  • 先生は解決に向けて取り組んでいく
  • 親は気長に子どもを信じて放っておく

不登校はどこでも起こりうる問題です。

学校として、親としてどのように向き合っていけばいいのか私自身しっかり学んでいきたいと思いました。

みなさんのお役に立てたら嬉しいです。

ではまたっ!

参考図書

学校でフル活用する認知行動療法 著 神村栄一

不登校から抜け出した家族が見つけた幸せの物語 著 菜花俊

コメント

タイトルとURLをコピーしました